ダニって…

マダニと呼ばれる2~3mmの大型ダニのことで、イエダニといわれるハウスダストの中などに生息する目に見えないダニではありません。全国的に存在し、クモの仲間で、犬や猫だけではなく、ヒトや家畜、野生動物に対しても被害を及ぼし大きな問題となっています。

ダニのライフサイクル

ダニは日本全国の屋外(公園や庭、森林)の草むらに潜んでいます。動物が近くを通ると、動物の出す熱や振動、二酸化炭素を感知して付着します。付着後は皮膚の柔らかい場所(耳介部やマズルの周囲など)に移動をして吸血を開始します。




ダニの吸血



マダニの口の部分は(口器)吸血に適した構造をしています。ギザギザの歯がついているため動物の皮膚にしっかりと食い込みます。またセメント物質を分泌してしっかりと口器を固定するため容易には取り除けません。
マダニは自分の体重の100~200倍もの血液を吸血することが出来ます。ごま粒程の大きさの物が小豆大にまで大きくなります。
マダニは皮膚の柔らかい場所、眼や口、耳の周りなどを好んで吸血します。


ダニの診断

マダニを確認することで診断します。小さく毛の間に入り込んでいますが、ノミほど素早く無く、4~7日間はその場で吸血を続けるので、毛を慎重にかき分けると比較的容易に発見することが出来ます。


ダニの被害

貧血

ノミと同様に大量の寄生を受けた場合に貧血を起こすことがあります。

皮膚の損傷

ダニの口器はがっちりと固定されているために無理に引きはがすと皮膚に損傷を与え、細菌感染が起こると化膿性皮膚炎を併発してしまいます。

バベシア症

ダニを介して起こる代表的な病気で、病原体が赤血球に寄生し破壊してしまう病気です。
感染したイヌは貧血や発熱をおこし、重度の場合死に至ることもあります。

ライム病

イヌでは急性関節炎を起こし、痛みや発熱を伴います。
またこの病気は世界中で最も一般的なダニ媒介性人獣共通感染症の1つで人間にも感染することがあります。

その他

ロッキー山紅斑熱、エールリヒア症、ヘパトゾーン症など様々な病気を媒介します。

人への被害

ライム病は人間にも感染します。またマダニはQ熱という病気を運ぶ役割を果たすこともあります。

ダニの対策

マダニ駆除剤を使用する。

ノミ予防を併せ持ったスポットオン製剤があります。ノミ予防と同じく月一回首筋に垂らすだけで効果があります。

スプレータイプの駆除剤を併用する。

山や川、キャンプ場などのマダニが多く生息しているような場所に行かれる際にはスプレータイプのものを併用することをおすすめします。

物理的な駆除

まだ吸血を行っていないマダニはブラッシングなどで取り除いてください。すでに吸血をしているマダニを不用意に引き抜くと、顎が残り炎症を起こしたり化膿したりするために注意が必要です。ピンセット等で顎部をつかみゆっくりと引き抜くことできれいに抜けますが、“コツ”があります。心配ならば動物病院にご相談ください。



従来のスポット・オンタイプに加えて…

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