ノミとダニの予防

ノミやダニは犬や猫に感染して、かゆみ・皮膚病を起こすだけではなく、致命的な感染症を媒介したり、人間にも重大な病気を運びます。月に一度、滴下型駆虫薬あるいは飲み薬を使用することで、安全に予防することができます。市販のお薬は効果が不十分なこともあるので、動物用医薬品指定のものをお薦めします。

ノミって…?


体長2mmほどの、羽が無く、縦に平べったい形をしている昆虫で、イヌ、ネコ、ヒトなどの体表に寄生して吸血します。吸血することにより痒みだけでなくアレルギー性皮膚炎を起こしたり、寄生虫を媒介したりします。



ノミのライフサイクル

ノミの被害

痒みによるイライラ

痒みによるストレスだけでなく、掻きむしることで皮膚を傷つけ、化膿性皮膚炎を起こします。

ノミアレルギー性皮膚炎

ノミが皮膚を咬むときにノミの唾液が注入され、それが抗原となって皮膚炎が生じます。主に背中に粟粒性の湿疹が現れますが、ノミの寄生数が少なくても、激しい症状を呈します。

貧血

ノミは体重の15倍の血液を吸血することが可能です。特に子犬や子猫、あるいは衰弱した動物に多数のノミが寄生している場合、貧血を起こすことがあります。

瓜実条虫

ノミの幼虫が瓜実条虫の卵を食べ、その瓜実条虫はノミの体内で発育します。成虫になったノミをイヌやネコが食べてしまうことで条虫が寄生し、後に条虫の片節が便と一緒に排泄されるようになります。多くは無症状ですが、嘔吐や下痢を起こすことがあります。また、人への感染例もあります。

人への被害

ヒトがノミに刺されても激しい痒みが起こり、ひどい場合にはアレルギー症状を起こすことがあります。また猫ひっかき病という猫から人間に伝染する病気にノミが関与しています。

ノミの診断

ノミの虫体を見つける

ノミ自体を確認することによりますが、小さく素早い為に、少量寄生の場合見つけることが困難な場合があります。

ノミの糞を見つける

ノミ取り櫛などで黒いフケみたいなものが取れれば、それは“ノミの糞”かもしれません。“ノミの糞”は血液から出来ている為、濡らしたテッシュなどに乗せると赤く滲んで広がります。



赤く滲んだノミの糞

ノミの対策

ノミの居場所をキレイにする

イヌやネコが過ごし、気温や湿度が適当な場所でノミは多くみられます。例えばベッドやソファー、カーペット、ペットの寝床などをこまめに清掃することが大切です。
また、ノミの成虫は全体の5%くらいにしか過ぎず、残りは卵や幼虫、サナギで、それらは動物の体表ではなく、すべて環境中に存在します。
部屋の中は、冬の間も暖房などで室温が維持されるので、年中ノミは繁殖しています。

スポット・オンタイプの駆虫剤を利用する

どれだけこまめに清掃を行っても、部屋の中のノミを完全にいなくすることは不可能ですし、またお散歩中に野外でノミに感染します。スポット・オンタイプのノミ駆虫剤を1ヶ月に1回、背中に滴下しておくと、動物の身体に着いたノミは産卵し始めるまでに駆除され、寄生と繁殖を予防することができます。
現在、数種類のメーカーから発売されており、安全性が高く、1回の塗布で約1ヶ月間、効果が持続します。また、ノミ成虫だけでなく幼虫成長阻害効果やマダニや他の寄生虫の駆除効果のあるものもあります。ホームセンターなどで販売されているものは医薬品ではないため、効果が十分でないケースもあり、注意が必要です。


従来のスポット・オンタイプに加えて…

ノミとダニを予防する“飲み薬”が新発売となりました!